2015年、合格率の行方

行政書士は最近メジャーな資格になりました。興味を持つ人が増えていることは真実ですが……そんな人たちの前に大きく壁となって立ちはだかるのが、試験の合格率でしょう。


行政書士の合格率は、基本的に「10%」に届きません。早い話受験者が10名いたら、その中から受かる人は1名いればいいほうです。10名そろって合格できなくても、ちっとも不思議なことではないのです。


※そんなことを聞いたらショックを受けてしまうかもしれませんが、数ヶ月勉強するだけで合格してしまう人がいることもまた真理ですから、心配しすぎる必要もありません


もっとも、最近の行政書士試験は、合格率にちょっとした変化が生まれています。特に、2015年の結果が発表されると、全国ですさまじい反響を巻き起こしたようです。


そんな2015年度を含めて、過去5年間の行政書士の合格率は、次のように上下してきました。
2011/8.1%
2012/9.2%
2013/10.1%
2014/8.3%
2015/13.1%


5年間に限るなら、平均的な合格率は10%弱となりますね。実はこれより前の時代、2000年代にさかのぼると、もう少し低めでした。2001~2010年までの10年間の合格率は、平均すると7%台だったのです。


単純に、行政書士試験の合格率が甘くなっているなんていうことはできませんが、過去5年間は多少受かりやすかった時代だったことは事実でしょう。そして2015年は、特に幸運な思いをしたケースが、数年前と比べるとだいぶ多かったはずですね。


だからといって、2016年以後の合格率も甘めになるとはいえません。2015年の反動で難易度が上がることも考えられるからです……さらに付言すると、この5年で受験者が急激に減っています(実際2015年も、受験者がかなり減ったため、約13%も合格していますが、「合格者の人数)を計算するとそれまでの年度と比べて増えたとはいえなくなってしまうのです)し、合格率はいろいろな原因が絡み合って決まりますから、安易に「上がる」「下がる」といった見通しをしすぎるべきではありません。


行政書士試験は、合格率が多少高くなってきたといってもまだまだ厳しいほうですし、いろいろな憶測が流れることがありますが、それにまごつかされることがないようにして、勉強していく態度をとるべきでしょう。